プロバスケットボールBリーグ2部を戦う西宮ストークスは、5/5に行われた第30節の東京エクセレンス戦に82-70のスコアで勝利。B2中地区の優勝と、5/11(木)・12(金)に行われるBリーグ1部昇格をかけたプレーオフセミファイナル(準決勝)への進出を決めた。地区優勝の瞬間を見届けようと、ホームアリーナの西宮市立中央体育館には今季最多の1860人が来場。チームカラーである緑色のスティックバルーンを手に、選手を後押しした。
最初の10分間(第1クォーター)はファウルやミスショットが続き、波に乗れないまま20-20の同点で終了。しかし続く第2クォーターでは、ドゥレイロン・バーンズ選手らの活躍や、チーム全体でのシステマチックかつ激しいディフェンスも奏功し、40-33とリードして前半を折り返した。後半に入るとストークスの攻撃はすごみを増し、ラリー・オーウェンス選手、谷口淳選手、谷直樹選手、道原紀晃選手らの放つシュートが次々とゴールに吸い込まれた。ピンチの時もチャンスの時も、ファンが打ち鳴らすスティックバルーンの轟音が選手を終始奮い立たせ、最後は相手チームを圧倒する形とそれを物語るスコアで、試合終了の瞬間を迎えた。
優勝が決まると、会場はこれまでにない大歓声に包まれ、コートでは自然と選手たちの輪ができた。とりわけ熱狂的なファンが陣取るゴール裏からは、きらびやかなテープが投げ込まれた。飛び上がって喜びを表現した男性ファンの一人は「ここまで長かった。プレーオフも必ず応援に行く」と興奮ぎみに話した。
試合終了後に行われた優勝セレモニーであいさつに立った竹野明倫選手(主将)は、「みなさんの応援のおかげで地区優勝ができた。しかし僕たちはまだ何も成し遂げてはいない。プレーオフも必ず勝ちます」と、きたるべき最終決戦を見すえて気を引き締めた。
チームを率いる天日謙作コーチは試合後の会見で「ファストブレイク(速攻)の時など、皆さんの声援が会場のいい雰囲気を作ってくれた」とファンの後押しに感謝しつつ「1位(地区優勝)にはなったが、チームとしての目標はさらに上(プレーオフでの勝利)にある」とコメントを残した。
図らずも異口同音で浮かび上がったのは「地区優勝はあくまでも通過点。最終目標はプレーオフ優勝」という共通の思いだ。ファン、選手、指導者。チームに関わるすべての人たちの思いを結集し、今季最後にして最大の戦いに挑む。(伊藤真弘)
プレーオフセミファイナル(準決勝)は、5/11(木)・12(金)。両日19時試合開始。ホームアリーナの西宮市立中央体育館に、群馬クレインサンダース(B2東地区優勝)を迎える。セミファイナルに勝利すると、来季のBリーグ1部への昇格が決定。ファイナル(決勝)にも勝つと、Bリーグ2部の優勝チームとなる。チケット情報など詳しくはHP https://www.storks.jp/news/24066.html